Glenn Underground / GU's Jaz Collective‎– Afro Gente / Fuego De Sangre (Strictly Jaz Unit Muzic)

Afro Gente / Fuego De Sangre


シカゴの重鎮、Glenn Undergroundが数年前にSuperb Entertainment Recordsからリリースした人気曲が、自身のレーベルよりカップリングされて再発。

両面ともジャズ、フュージョンのフィーリングとエレクトリックミュージックを高次元で融合させた温かみのあるトラックで、魅力的な鍵盤ワークはまったく色褪せない。

どちらも中古市場で高騰していただけに嬉しい人も多いのではないでしょうか。

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Various ‎- Planned Obsolescence I (Disposable Commodities)

Planned Obsolescence I


米国中西部を拠点とするレーベル、Disposable Commoditiesのコンピレーション作品。

アーティストの詳細は不明だが、いずれも独創的なテクノトラックを収録。

白眉はA1で、『攻殻機動隊』の「Making Of Cyborg」を大胆にサンプリングしたブレイクビーツテクノが印象的。

どことなく90年代中盤の雰囲気を感じる一枚だ。

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The 7th Plain - Chronicles I (A-TON)

Chronicles I


ベルリンのOstgut Tonが新たに立ち上げたサブレーベル、A-TONのファースト・リリースは、なんとLuke Slaterの初期プロジェクト、7th Plainのコンパイル盤。

1990年代中頃に制作された既発・未発表のトラックが収録されており、スペイシーなアンビエントIDMからPlanetary Assault Systemsに近いテクノを聴くことができる。

Ken Ishiiの名曲「EXTRA」の未発表リミックスも収録。Luke Slater名義のリミックスとは異なり、原曲のシンセフレーズを残しつつ、時間が引き延ばされたような夢幻のアンビエントに仕上げている。

目を瞑れば、20年前へ旅立てるタイムマシンのような1枚だ。

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Joris Voorn - This Story Until Now (Green)

This Story Until Now


Joris Voornが単独では久々となる新作をリリース。

昨今はミニマルあるいはハウス路線の作風が多かったが、今作では初期の作風に回帰したようなデトロイトの影響を漂わせるドラマチックなトラックを披露。

毎度のことながらPaul Swagermanによるストーリーを感じさせるアートワークも素晴らしい。

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Lester Fitzpatrick – BS (Gary Beck Remixes) (Bek Audio)

BS (Gary Beck Remixes)


DJ Skitzo名義でも知られるシカゴのベテランLester FitzpatrickがBek Audioからリミックス盤をリリース。

原曲はUrban Kickz Recordingsからリリースされていたシカゴ系ハードテクノ(?)だが、今作ではレーベルオーナーのGary Beckによる超ファットなリミックスに生まれ変わっている。

Gary Beckお得意の太いリズムトラックに、声ネタが効果的に配置された佳作で、豪快な直球ストレートのダンストラックを堪能できる。

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Petar Dundov - At The Turn Of Equilibrium (Music Man Records)

At The Turn Of Equilibrium


クロアチアザグレブ出身のクリエーター、Petar Dundovが前作「Sailing Off The Grid」(名盤!)から3年振り、5作目となるアルバムをリリース。

決して派手ではないものの、独特な煌びやかさを感じさせるシンセワークはより磨きがかかり、深淵なサウンドスケープが展開される。
作品の世界観を表すような美麗なアートワークも秀逸だ。

アナログでは4枚組の大作で、同内容のCDも付属するお得盤。


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Eric Prydz - Opus (Virgin EMI Records)

Opus


スウェーデンのトッププロデューサー、Eric Prydzの意外にもキャリア初となるフルアルバム(Pryda名義では1枚出しているけど)。

2枚組19曲収録の大作だが、ヴォーカルトラックを適度に配するなど、起伏のある構成でリスニングでも楽しめる。

上記の通り、Pryda名義のトラックと比べると、よりメジャー志向の内容で、往年のファンからは手厳しい意見もあるようだが、太くダイナミックなサウンドは健在だ。

ちなみに、大量のレーザーや3Dホログラフィックを駆使したライブステージの評価も高く、是非、体験してみたいものだ。

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