Joris Voorn - Fabric 83 (Fabric)
Joris Voornの3年振りとなるMix-CD作品が、ロンドンの名門Fabricより。
Fuseにはじまり、Balanceで大成させたといっても過言ではないAbleton Liveを駆使した複数楽曲の分割再構成の技巧はさらに磨きがかかり、最大7曲の同時使用を含む全65曲を1枚のCDに収めている。
自身の楽曲に加え、Robert HoodやPlastikman、Wolfgang Voigt、Max Loderbauer等のベテラン勢から、Sebastian Mullaert、Anton Pieete、Tadeoといった中堅そして新進気鋭のアクトまで幅広くセレクトしながら、一貫した世界観を切れ目なく繋いでいくテクニックとセンスはまさに天才的。
秋の夜長にピッタリな深遠なる極上のテックハウスが堪能できる一枚だ。
Koto - Greatest Hits & Remixes (ZYX Music)
イタロディスコを代表するアーティストのひとり、Kotoのベスト盤。
これまでにもベスト盤は何種かリリースされているが、今作は2枚組のボリュームでリミックスも複数収録しており、決定盤といえるだろう(なんと「Jabdah」だけでも5つのバージョンを収録!)。
また、Kotoは、当初、イタリア人のAnfrando MaiolaとStefano Cundariによるユニットで、Stefano Cundariが主宰したMemory Recordsが破産し、権利がZYX Musicに継承された際に、オランダのMichiel Van Der Kuyによるプロダクトに変わった経緯があるが、今作では双方の作品が収録されているのも嬉しい限り。(ちなみに、現在ではAnfrando Maiolaが権利を買い戻している)
それにしても、なぜこの時期でのベスト盤のリリースなのだろう。Nu-Disco界隈で再評価されたのかな?