2005-01-01から1年間の記事一覧

Paul Mac / Defined By Association (Ingoma)

今年最も精力的にリリースを重ねたアーティストの一人、 Paul Macの集大成となるアルバムからの先行サンプラー盤。 他レーベルからのリリースでも披露したデトロイティッシュな旋律と 彼らしいリズムトラック(&演説)が見事に融合している。リミキサーにはDa…

Rue East / Birmingham (Birmingham)

François KからBen Simsまで幅広いDJによってスピンされた Rue Eastの代表曲「Birmingham」が新MIXを加えて再発。 レーベル名も「Birmingham」。B面の「Extended Rave Mix」はその名の通りレイヴィーな仕上がり。 確かにうねりのある独特なメロディーライン…

Various / Rio Baile Funk 2 : More Favela Booty Beats (Essay)

ブラジル産ゲットーベースとして注目!?のBAILE FUNK(バイレファンキ)のコンピ。 コンガや能天気なラップなどがチープなトラックに乗っかる興奮と脱力の妙技。B1「Pega Pega」はピカチュウの声がネタの脳汁垂れ流し系の安直トラック。尚、本国では既にブーム…

Sam Ostyn & Trish Van Eynde / Drama Of Life (Maxima)

Technasiaの主催するTechnorient傘下のレーベルから ベルジャンDJの二人によるリリース。 (Trishって女みたいな名前だなぁ、と思ってたら女性でした…)展開やキック構成等もTechnasia直系のデトロイティッシュテクノで 彼等の新作と云われても全く違和感がな…

Chris Liebing & Ben Sims / Work It (CLR)

ハードミニマル界の頂点に君臨する二人による意外な組合せ。内容はまさに双方の持ち味の中間にあるような硬質轟音トラックで SchrantzとHard Grooveの側面を併せ持つ万能な一枚に仕上がっている。有無を言わさぬ強烈なパワーでゴリ押しする即戦力として重宝…

Various / If You Stand For Nothing You'll Fall For Anything (Downwards)

ハードミニマルの代名詞ともいえるバーミンガムの老舗レーベルより Surgeon, Regis, Portion Reformという最強布陣のベスト盤が登場。今聴いてみても圧倒的な存在感を見せつけるフロアを沸かせた 「あの曲」も「この曲」も入ってる超お徳盤!!中古100円箱で揃…

Knights Of Jaywick / My House (On Wheels) (Ingoma)

Ingoma最新作は久々にレーベルカラーを前面に押出した怒涛の轟音ハードグルーヴ作。脳天直撃なズ太いキックの荒々しい連打と巧妙な抜き差しの構成。幻聴のような「My House Is Your House (And Your House Is Mine)〜」の声ネタも大音量だとヤバ目。声アリと…

Filterheadz / Cartagena (Love Distortion)

Bert & Maarten Wilmaersによる兄弟ユニット最新作。 ハードで疾走感のあるトラックに若干の哀愁が漂う王道スタイル。今作は曲名がみんな南米の都市の名前。 A1「Cartagena」が最高だけど、どことなく80〜90年代のROCK的な 印象を受けるのはThe PoliceやU2に…

Hardcell & Grindvik / Gainlane : Live Techniques (Drumcode)

北欧ミニマル最重要レーベルのDrumcodeより五枚に及ぶ「Gainlane」シリーズを纏めた怒涛のLIVE盤が登場。レーベルのボス、Adam Beyerによる「Introduction」から終始、硬質・高音圧なミニマルビートが矢継早に繰り出される痛快作。ライブ特有のグルーヴ感に…

The Sharp Boys feat. Michael Sembello & Megan / Maniac (Sharp)

久しくリリースのなかったSharp Boysが活動再開。映画「Flashdance」といえば…の「Maniac」ネタなんですが Michael Sembello自身を正式にフューチャーしてる辺り流石、御大。Remix自体は極めて普通〜な感じだが今後の活躍に期待。 トレードマークのス○夫も健…

Samuel L Session / Flipmode (New Soil)

Samuel L. Sessionのより実験的な新レーベルより二作目。今回はシカゴハウスを上手く再構築。 Vo.サンプルとトビ音を効果的に配したグルーヴィーな展開は流石。http://www.decks.de/decks/workfloor/moreinfosvinyl.php?zaehler=9&wo=ten&moreinfos=36%7C%7C…

Freitag / Haeppie (Tonsport)

ケルンのエレクトロハウスレーベルより。ジャーマン産らしいカッチリしたキックに 浮遊的なシンセが重なり、一風変わったSEが飛び交う好作品。様々な表情を見せる曲展開が聞いていて楽しい。B面は歌モノ。http://www.decks.de/decks/workfloor/moreinfosviny…

Overground Persistence / JAG-WAH (White)

「Jaguar」ネタのブレイクス。怪し過ぎ。原曲に忠実なメロディ展開にブレイクビーツが重なり所々にトビ音やドラムロールが仕込まれている。内容は兎も角、「Overground Persistence」って…。 「Born Sloppy」を思い出した。http://www.juno.co.uk/ppps/produ…

Audibelle / Border Crossings EP (Subconscious Elements)

イギリスのテックハウスレーベルSubconscious Elementsの新譜。流麗なフレーズとかっちりとしてクールなリズムトラックが幻想的なテックハウス。デトロイティッシュなメロディとディープミニマル的なリズム隊の構成が心地よい。http://www.technique.co.jp/g…

Terry Mitchell / Carnivorous Persuasion (Primal Force)

Dark House Musicを主宰するTerry Mitchellによる直球ハードグルーヴ作。Ingoma周辺やCave等がスタイルを変えつつある中、ザラついたパーカッシヴビートに声ネタやホーンのリフが飛び交う王道トライバルミニマルを披露。 Mark Williamsによる緊張感漲る重厚…

Unknown / Zaza (MHX Records)

スウェーデンから謎の一枚。絶妙な切り返しが堪らないツボを抑えた硬質なトライバルツール。 特に土着的な声ネタが縦横無尽に展開されるA1が圧巻。誰のプロジェクトなんだろうか。続編希望。http://www.decks.de/decks/workfloor/moreinfosvinyl.php?zaehler…

AFX / Analord 11 (Rephlex)

鬼才Richard D.Jamesによる11枚連続リリースのラスト。ドリルンベースや牧歌的なダウンビートばかりかと思いきや最終作にしてストレートな4つ打ちダンストラックを披露。ノスタルジックなシンセラインに絡む不安定な上モノが彼らしい。ちなみに曲名は全てウ…

Joris Voorn / A Dedicated Mind (Green)

Techanasia傘下のJoris Voornによる新レーベル。 1番は落ち着いたテックハウス。デトロイト要素が前面に押し出されているものの 跳ねた感じのシカゴやクリック的な側面も見受けられる 繊細なトラック群。真夏日が続く中、聞いてて涼しい曲は心地良いですな。…

Jackal / Tribute (Jackal Recordings)

UK発、ナゾの古典再構築シリーズの第二弾。前作はTodd Terryネタだったが、今作は「The Hypnotist / The House Is Mine」と「Outlander / Vamp」の焼き直し。90年代前半のレイヴィーなフレーズが今風のしっかりしたキックの上に乗ってるだけの安直トラックか…

Aril Brikha / Prey For Peace EP (Music Man)

Aril Brikha待望の新作は最も信頼できるレーベルの筆頭、 ベルギーの老舗Music Manから。特有のミニマリスティック且つメロディアスな展開は健在で 今までよりもさらに高揚感のあるAサイドの表題曲と 聞かせるアシッドトラック風なBサイド共に素晴らしい出来…

Greenwich Allstars / Volume.3 (Ingoma)

Ben Sims, Mark Broom, Vincent Davisという轟音トリオによる 久々の新作はこれまでのレーベルカラーとは毛色が異なる作り。高音圧の迫力ベース/キックはそのままにディスコサンプルや 空間的SEを挟んだりと目新しい試みが面白いが、シンプルかつ ソリッドな…

Paul Mac / From Below (Sino)

Sino久々の新作は意外なところで(!?)Paul Mac。レーベルカラーに則した流麗なシンセフレーズと彼ならではの太鼓系の打ち込みが高いレベルで融合した快作。後ろのほうで鳴ってる声ネタは「The Heartists / Belo Horizonti」と一緒だなぁ。(Airto Moreiraだっ…

House Tronik / House Tronik - The Nite Ripper (P)

オランダのハードテクノレーベル「P」の新作。疾走感のある打ち込みと適度なエフェクト加減とブレイク そして何よりReeseばりのサブソニックベースがかっこいい デトロイティッシュハードテクノ!!王道中の王道!って展開だけどわかり易いっててとも大事。http…

Soundstream / Freakin (Soundstream)

Smith n Hackとしても活動するMr.Soundhackの別名義。 前作からおよそ6年(!)の歳月を経て続編リリースとなったが 気になる内容は…前作とまったく同じ手法!!ファンキーなディスコフレーズをズタズタに切り裂いて 再構築という手法は今でこそ珍しくはないが シ…

Los Hermanos / On Another Level (Submerge)

日本先行で発売されていたファーストアルバムより既発シングルを除いたアルバム収録曲をまとめたアナログ盤。CD盤を試聴したときはシングル曲ばかり目立つ感じに聞こえたが、改めて聞きなおすとどれもスピリチュアルで素晴らしく秀逸な作品群。 ソウルの込め…

Robert Leiner / Grand Boise EP (SLS)

かつてR&SよりSource名義で活動していたRobert LeinerがSLSよりリリース。 クリアな音色やキックの太さなどは今般のミニマルトラックスタイルだが幻想的でトランシーな雰囲気は10年前と変わらないものを感じることが出来る。デトロイトフォロア的な作品が量…

Steve Bicknell / In Order To Remember (Cosmic)

御大Steve Bicknell久々のリリース。「Lost Recordings #4」の有名トラックにはJuan Atkinsをリミキサーに迎えているが、Lost的土着リズムとJuanのストイックなミニマリズムが上手く融合し、使い勝手の良い好トラックに仕上がっている。対するBicknellの曲は…

Paco Osuna & Danilo Vigorito / The Return Of La Famiglia (Shake)

イビザでレジデントDJも務めるPaco Osunaと ナポリのDanilo Vigoritoのスプリット盤。大箱映えしそうなパーカッシヴトラックのPacoも良いが Daniloらしさが前面に押し出された横ノリファンキートラックが◎。 ナポリ特有のベタっとしたキックの上をブニブニの…

Martinez / Antares EP (Deeplay Soultec)

スウェーデンの新興レーベル、Deeplay Soultecより隣国デンマークはコペンハーゲンのDJ、Martin Swansteinがリリース。波状シンセとスペイシーなトビ音が耳に馴染むエレクトロハウス作。 Guidanceからのリリースでも知られるプロデューサーで、冷ややかな音…

Offshore Funk / Crome (Kanzleramt)

Heiko LauxとTeo Schulteのユニット。ドイツ地下系ダークミニマルの代名詞的なレーベルという 印象が強かったが、デトロイト方面へのアプローチを経て 最近はテックハウス〜ハウス的要素も色濃く出てきている。 今作はまさにその極みといった感じ。軽妙なパ…