Unknown Artist - Sunday's Edit 03 (Sunday's Edit)

Michael JacksonSadeBjorkといった大ネタのエディット作品をリリースしてきた、カナダのアンダーグラウンドレーベル、Sunday's Editの新作は、なんとスーパードンキーコングネタ!幻想的で透明感のある人気曲「Aquatic Ambiance」(←海中ステージの曲)を、流麗なテックハウスに仕上げている。SFC最高峰ともいえる衝撃のグラフィックで描かれた、海中のバナナが目に浮かぶようだ。

 

SE03

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Mood II Swing - Do It Your Way (Groove On)

90's NY Houseの傑作がリマスターされ、スペシャルなホワイトヴァイナルで再発(近頃、往年の名盤のカラー盤での再発をよく目にする)。ずっしりとしたリズムを刻むディスコハウスの表題曲「Do It Your Way」、エモーショナルなパッドが沁みるディープハウス古典「All Night Long」、硬質でバウンシーなトラックモノの「I Like It」とハズレなしの3曲収録。

GO-42

 

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Jeff Mills - If Remixes (Purpose Maker)

Jeff MillsによるPurpose Makerのおよそ9年振りとなる新作(ちなみに、前作は2009~10年にかけて発表されたDrummer3部作)。今作は1999年にリリースされた名曲「If」のリミックス盤で、リミキサーはIntangible Recordsを運営するデトロイト・ハウスの重鎮、Terrence Parker。ややピッチを落としたトラックにアディショナル・ヴォーカルを配し、幽玄の世界を匠の技で再構成した好作品だ。

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PM025

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KiNK - Piano Power (Running Back)

OvumやRush Hourからのリリースでもお馴染み、ブルガリアはソフィアのKiNKがRunning Backより新作をリリース。タイトル通り、全編にわたり鮮やかなピアノ・リフを前面に押し出した楽曲を収録。シカゴハウスそのままな「Raw」も強烈だが、過去作でも共演していた同郷のシンガーRachel RowのパワフルなヴォーカルをフィーチャーしたA面「To Love You」が真夏のアンセムに相応しい必殺のフロアボムで優勝。

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Piano Power

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Unknown Artist - TRAFO 002 (Trafo)

ドイツのTrafoレーベルより、Earth Wind & Fireの「Lets Groove」をアンニュイな女性ヴォーカルでカバーしたミステリアスなテックハウスが登場。
淡々と刻まれるタイトなトラックに、控えめながらも耳に残るサンプリングが印象的な佳作。原曲とのギャップも面白い。

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TRAFO002

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Kölsch ‎– Speicher 106 (Kompakt Extra)

Speicher 106


Kompakt ExtraのSpeicherシリーズもいつの間にか100番を越えていました。
106番は、これまでも同レーベルや本家のKompaktからもリリースを重ねるKölschが登場。
唐突なブリーピー・サウンドと弦楽器の旋律が多幸感溢れるグルーヴを生み出す「Emoticon」と、児童合唱団による聖歌(?)を効果的に配したテックハウス「Little Death」を収録。即戦力!

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Volen Sentir - Heimarmene (Shanti Radio Moscow)

Heimarmene


数年前からクラブミュージックのリリースが活発になってきたロシアから、モスクワのネット・ラジオ局Shanti Radioを中心に活動するVolen Sentir(←デュオらしい)の良作。
しっとりとしたハウスグルーヴを軸に、微かな温もりを感じさせるストリングスやピアノの繊細なメロディーが印象的なディープかつプログレッシヴな4曲収録しているが、特にアナログ盤限定のB2「Veluwe」が特に素晴らしい。
ジャケットのどこか儚げなアートワークも収録曲のイメージをよく表している。

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